2006年 10月 22日
なきなき & kuda-kuda
a0051297_8522195.gifなきなきもよい方をとるかたみわけ
(誹風柳多留)

今日の「折々のうた」(朝日,朝刊)から.

なきなき」は「泣きながら」 --- よい品はみんな人にとられてしまったりすると「なくなくに残りものとるかたみわけ」.

malam-malam は「夜遅く」.
salah-salah は「まかり間違うと」
hitung-hitung
は「数えてみると,考えてみれば」.

こんな風に,日本語でもインドネシア語でも,重複が副詞化するというのはこういう仕掛けなんだろうと考えたイラストが上.

なお,重複の他の機能の例である kuda-kuda (画架,足のついた作業台,シラットの構え,屋根を支える屋根裏の骨組み) については,melma!blog で以下を書いたことがある.

a0051297_15541812.gif「馬」だったら,kuda と言えばいい.いろんな馬がいるんだったら kuda-kuda itu(それらの馬)と言えばいい.それを右の画像のように重ねて言うのは(音は「それらの馬」と同じになってしまうが),怪しいぞ,と考える.つまり,kuda みたいなんだろうが,本物の kuda ではないんだろう,と. 日本語にも,信頼出来る返事の「ハイ」と調子いいだけで信頼出来ない「ハイハイ」があるから,日本人にはこの気分はよく分かるだろう.(重複,Sg 2.25.2005).

●他の機能の重複:

ひとびと: orang1, orang2, orang3, ... → orang-orang
どれもこれも大きい: 1 besar, 2 besar, 3 besar, ... → besar-besar
一つづつ: A satu, B satu, C satu ... → satu-satu

他に「強め」の重複があるかどうかだが,Alisjahbana は,berhabis-habisan, tak bosan-bosannya, tak sembuh-sembuhnya, tak pandai-pandainya の重複にそれを見ている (TBBI_II, Cetakan 31, 1982. hal.66).この同じ音を繰り返す「強め」のビジュアルな表示は,太字,ボールドだろう.

注) TBBI: S.Takdir Alisjahbana, Tatabahasa Baru Bahasa Indonesia I & II. 手元の I (Dian Rakyat, 1983, ditambah dan diubah) は第40刷,II (Dian Rakyat, 1982) は第31刷.

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by sanggarnote | 2006-10-22 08:52 | イラスト


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