日本人は,Hasan makan ikan asin. を「ハサン マカン イカン アシン」と聞き,またそう発音する.しかしここはぜひ「ハサヌ マカヌ イカヌ アスィヌ」(佐々木式カナ表記)と聞き取り,またそう発音する癖をつけるのが大切である.
この何度も書いたことを,今またここで持ち出したのは,たまたま来日中の UI のシムリア先生と阪大のサフィトリ先生のお二人と先日京都駅で待ち合わせておしゃべりをすることがあり「京都は違う,大阪はまた違う」みたいな話になった.そのとき Kyoto lain, Osaka lain,Jogja lain, Jakarta lain など,頻繁に繰り返された lain の一つ一つを「らイヌ」と聞き取り,本当に lain は「らイヌ」だ, と佐々木式カナ表記の効果を実感して戻ってきたばかり,ということによる.
「塩魚」ikan asin は「外国人」orang asing との対立で使うことにして,ここは「ハサンは他の魚を食べる」Hasan makan ikan lain (ハサヌ マカヌ イカヌ らイヌ) でいこうかと思う.