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2012年 02月 08日
besan (Jw)
こんな聞いたこともない古い日本語「相舅」があることを初めて知った.

あい‐やけ〔あひ‐〕【相×舅】
婿の親と嫁の親との間柄。
「娘小浪をいひなづけ致したからは、お前なり私なり、―同士(どし)」〈浄・忠臣蔵〉

提供元:「デジタル大辞泉」

この「相舅」,besan 相当の韓国語を捜していて「サドン」(査頓)を見つけ,その「サドン」がらみで出会うことになった.

『朝鮮語辞典』(小学館1993年)
サドン(査頓)
1. 相舅,結婚した両家の親どうし,または義理の兄弟どうしが互いに呼ぶ語.
2. 姻戚,結婚によってできた親類.
3. 子供を結婚させ相舅の関係になること.

以前,madu「相妻」について, 同じ棒を担ぐ「相棒(あいぼう)」,席をシェアする「相席(あいせき)」を考えれば,「妻をシェアする」みたいになっておかしい(事実は「夫をシェアする」のが madu)と書いたことがあるが,それはこの「互いに舅である者同士=相舅」の存在を知る以前のこと.それを知った今となっては「互いに妻である者同士=相妻(あいづま)」は順当な表現であると考え直さざるを得ない,ということになった.

それにしても,日本の besan(相舅)なんて法事の席で顔を合わせるくらいのものだろうが,韓国の besan (サドン) は,ドラマを見る限りではどうもそうじゃないみたい.[Sg]

参照: besan
http://homepage3.nifty.com/sanggar/body1.html#besan

【後記】 「シェアする」には「相部屋」,「同士」には「同じ師匠の弟子同士=相弟子」もと,O先生からメールいただいた.[Sg]



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by sanggarnote | 2012-02-08 05:33 | 語彙


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