この頭音節重複を思いついたのは,以前 (1) を書いたことがあるからだが,新たに (2) で補強しておく.
(1)
gorit>gogoritJ.ホンダの論文「インドネシア諸語における語重複の機能」(1950年) (J.Gonda, Selected Studies, Vol.5) を読むと,「のこぎり」を gogorit と言う北スラウェシのトンテンボアン語の例が見える.「ゴリゴリ切る」道具だから「ゴゴリ」だという言い方らしいが,日本語の「ほうき」も「ハハキ」の転(広辞苑)なら,「サッサッと掃く」道具という命名に違いない.(月刊言語,1986年8月号, インドネシア語文法のトピックス)
(2)
sapu>sesapu (penyapu)
マレー語 Ketapang/Kayung 方言(西カリマンタン).Kamus (Lokal) Melayu Ketapang/Kayung (Melayu Online.com) による.HP Sanggar BI トップページ「オンライン辞書」に,リンク
Kamus Melayu を用意した.
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